以前に
チープなタックルとして布袋竹のフライロッドとナイロンレベルライン、
フライはマチ針フックのフライを使った釣りをUPしました。
僕がフライフィッシングを始めた頃、カーボンロッドは高嶺の花、
オービス、ウィンストン等は高級ブランドで手が出せませんでした。
若くて貧乏、でも情熱は人一倍、
クラフト好きもあって、安く上げるためには手を動かして自作する、
これが楽しめて、手っ取り早いのですね。
当時からロッドのブランクやキットも販売されていて、
キラクのバンブーロッドのブランクはカーボンロッドのブランクよりはるかに安値でした。
もちろんブランクを購入して組み上げました。
国産のグラスロッドは完成品でも安く、
最初に購入したフライロッドはキラクの振り出し式のグラスロッドでした。
この4ピースロッドは自分で組んだロッドですが、
フライロッドのブランクとして販売されていたものではありません。
近所の釣具屋の店頭にダンボール箱に入れて一本2~3百円で売っていた投売り品、
メーカーが竿として組む前のグラスブランク素材、おそらくB級品、
フライロッド用というわけではありませんでした。
何か面白そうと思い、束で買ってきてフライロッドに仕立てたものです。
自分で作ったロッドは愛着も増すもので、
黒光りしたグリップやリールシートの傷をみると結構使い込んだようです。
ブランクはテープの後が残ったまま、いわゆるアンサンドフィニッシュってやつ、
スコットのグラスロッドみたいで僕好み、
バットとトップで微妙に色合いも違っていましたが、
フェルールがないブランクだったので、
フェルール用のブランクを犠牲にして、スピゴットフェルールにしました、
と言うか、スピゴットフェルールにしか出来ない状態のブランクでした。
このロッドは6ftの4ピースですが、長さも、この長さにしか調整できませんでした、
2ピースも作ったのですが、所在不明でどこに行ったのか。
リールシートは木工をやっている友人が木工旋盤を持っていたので、
興味を持って削ってくれました。
オイルフィニッシュのリング&リングになってます。
2ピースのほうは
スコットのグラスロッドを真似て内側にスリーブも入れたように記憶してます。
リールはフルーガーやマーチンのリールが安値。
このプログレス1774はフレームが真鍮でメダリストよりも重いのですが、
安値でお気に入りでした。
こちらのリールはスポーツクラフトと言う刻印の入ったリール、
シェークスピアにも同じようなリールがありますが、
ブリキの玩具のような風合いが気に入っていて手放せないリールです。
当時使っていたフライはピーコックボディーのパラシュートフライ、
夏の岩魚釣りはほぼこのシステムでした。
千曲川水系には良く出かけました、
金峰山川の岩魚たちは今も元気で世代交代を繰り返 しているのだろうか・・・