通常海外のバンブーロッドはティップセクションが二本用意されています。
交互に使ってティップセクションの疲労を軽減したり、万が一折れた時のための予備ってことですね。
ディファレントティップ仕様は二本のティップセクションをそれぞれの用途で違ったテーパーで作られています。
水面にあるドライフライを操作するのと、水中にあって水流の抵抗をうけるニンフやウェットフライを操作する違いを思うと、
それぞれに専用のロッドが欲しくなるところです、
ドライフライの釣り上がりには近距離の打ち返しが多くなります、軽くロッドを振るだけで曲がる繊細なトップセクションが有効です。
ニンフやウェットの釣り、あるいは大きなドライフライを使用する時、
太目のティップのほうがウェイテッドニンフやウエットフライ、さらにシンクティップラインも操作し易くなります、
またティップセクションが太くなることでバットセクションへの加重が増え、
パラボリックぎみのアクションにもなり、バットに加重がかかりやすくなりますね。
そんなディファレントティップ仕様のロッドの販売を始めたのはポール・ヤングでしょうか、
ポール・ヤング、そしてその血をひくボブ・サマーズの長めのロッドに見受けられる仕様です。
サマーズ856、このロッドは3ティップでした。
上側2本が太目のウェット用ティップですが1ティップは修理されていて、
そのため新規に同じティップを作ったのではないかと思います。