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シングルハンドスペイキャスト/ ライン Ⅱ

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昨日、お寺の釣友Sさんとお話していて、
「ブログのスペイラインの記事はサッパリ解らん」とお叱りの言葉をいただきました。
確かに良く解らんですね!

まして渓流釣りだけをされていてスペイフィッシングをされない方には解り難いと思います。

シングルハンドでスペイキャスト(ロングロール)をする人が王禅寺でも増えています。
市販されているダブルテーパーラインやライトなスペイライン、トライアングルテーパー、
デルタテーパーラインを使えば十分なのですが。
ラインオタクとしては弄り回してしまうわけで・・・

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AFFTA規格、世界基準のラインの規格ですが、
30ftの長さに対するラインの重さがライン番手の基準規格になっています。
通常のDTやWFのラインはこの規格のなかで各種のテーパーがデザインされ、
ロッドの番手もこの規格から決められているわけです。


下はAFFTAのスペイスタンダード一覧表、
こちらはダブルハンドのロッド、ラインに適合されるものだと思います。
スペイラインは現在4種類の長さの違うラインが市販されています、
最近のロッドにはグレインウィンドー(使用できるラインの重さ)が表示されているロッドも増えてきていますね。
シューティングヘッド系スペイライン~ロングべりーラインまで扱うロッドはかなり重さの違う
ラインを扱えるキャパが必要です。

ここで上の表と比較すると#6ラインだと10、37gのところスペイラインのヘッドだと16、2g、
これは通常のラインだと#9ラインより重くなります、あくまでDH用ラインの重さではあると思いますが。
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シングルハンド用のシューティングスペイラインですが、
現在2種類、スカンジナビアン系とスカジット系があります。

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上はループのオプティアダプテッド・シングルのデータ。
下はSAマスタリー・スペイ・スカジットシングルハンドマルチティップの
ボディー部の長さと重さ、どちらもティップセクションが交換できるシステム。

各データはTIEMCO2008年カタログからです。
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ここでまた#6ラインの比較ですが、
通常の#6ラインだと長さ9、1m、重量10、37g。
オプティがボディー部で長さ7m、重量で11、3g。全長9m、重量14g。
スカジットシングルがボディー部で長さ22’(6、66m)重量320gr(20、8g)
だいぶ違いますね!

ループのアンダーハンドキャストシステムは従来のオーバーヘッドキャストとスペイキャスト、どちらも出来るシステム
でロッドはファーストテーパーのロッドが推奨されます。

スカジットキャストは重いシンクティップに重いフライを小さなストロークで投げるシステム。
パラボリックで曲げ易いロッドが向いていると思います。

北欧スカンジナビアン地方はアトランティックサーモンのメッカ、意外と小さめのフライを使うようですが・・・
大きなフライも投げられるでしょ。
スカジットキャストは流れの強い川で、重いシンクティップを使って、
ダンベルアイの付いたイントゥルーダーなど大きな重いフライでスティールヘッドを釣るために考案されたシステム、
そのためにはラインのボディーは重くなるわけですね。
このシステムでのオーバーヘッドキャストは・・・
友人は強いロッドを使って、平気でオーバーヘッドで投げていますが。

日本ではどうなのよってことになると思うのですが、
最近は各エキスパートの方々が日本のそれぞれのフィールドにあったラインを独自に開発したものが販売されていたりして、
特にシューティングスペイラインの種類は増えてきていますね!

3年ほど前にシューティング系のスペイラインを自作するようになったのですが、
熱溶着が公開されて、ラインを切ったり繋げたりが面白くなったこともあります、
その時の一時のブームだったのか、多様な市販品が入手できるようになったからか、
しばらくはラインを切っていませんでした。



ここのところまたラインを弄繰り回すことが楽しくなっています。
格安価格のダブルテーパーラインを切って試しているうちに、
だいぶ長さの違うボディーが増えてきました。

高番手のDTラインの先10mほどを切って、
そのままヘッドにしてシューティングスペイラインとして使っても十分で、
多摩川でのキャス練ではシングルハンドのバンブーロッドを使って、
スウィッチキャストで30mほどのキャストが出来ることは確認しました。
使うロッドの長さに合うラインの長さ、ロッドに合うラインの重量が大切ですから、
上のループのデータなど参考にしてラインの重量を測ってカットすれば失敗しないと思います。
若干、長め、重めでカットして、キャストしながら調整していったほうが確実です。

ウェットフィッシング用にチェンジャブルのボディを幾つか作っています。
たとえばDT9・・7mとDT12・・5mが約13.7gで同じような重量になったりしますので、
元のラインの選択、調整によって好みの長さ、重さのボディーは作れそう・・・

短いラインはクイックで軽快なキャストが出来ますし、
川で使う場合ドラックの回避にも効果的なようです。
もちろん短めのロッドにマッチします。
長いボディーはロングキャスト向き、
ロッドは長めで。

長さに関しては、1m、2m、など、両端にループを作った、短いアジャスト用ラインを用意しておき、
連結することも可能。

ボディーはレベル状態のズンドウでも大きな問題はなさそうですが、
ティップの長さ、重さ、テーパーによってターンの具合は変化します。
ボディーにテーパーを付けたい場合は元ラインのテーパー部のカット位置で調整したり、
熱溶着で別のラインを足したりすれば可能で、ステップダウンしたラインも作れます。

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ダブルハンド用のスカジットラインは重量が重くなるので、通常のDT12ラインでは10m450grあたりまで、
まして最近のスカジットラインはフロントテーパーが長く、リア側にラインの重量が寄っています。
短めで重いボディにするには使い古したスペイラインなどを流用すれば可能です。
また、番手の上のラインをカットしてチューンアップする手もアリですね。

・・・もちろん既製品も使っていますよ(笑)

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by B-R-Bros | 2010-02-10 21:03 | Fly Line
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