スプライスドジョイント・シングルハンドバンブーロッド

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昨年あたりからシングルハンドのスプライスドジョイント・バンブーロッドに対する拘りが強くなって、
Leonの三浦さんKurihara Rodの栗原さん 
を巻き込んで特注でシングルハンドのスプライスドジョイント・バンブーロッドを製作していただきました。
三浦さんはスプライスドジョイントのロッド数本をすでに製作されていましたが、
栗原さんにとっては初めてのチャレンジで、ご両人とも苦労されたようです。
ありがとうございました!



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写真のロッドは8’です

今、僕の手元にあるKurihara Rodは2本、
*8’6”・2p・#7/8

*8’・2p/2t・#8/9

ライン番手は使い込んでみないことには確定できないので
製作者本人の見解とは相違があると思います。

8’6”の方は栗原さんが最初に試行錯誤しながら製作した5本のロッドの中で一番強いロッド、
栗原さんとしては強すぎるだろうと判断したロッドですが、

スウィッチキャストで適合するラインは17g~20g程度、
これは通常のWFやDTラインのAFFTA規格だと#10~11の重さ、

オーバーヘッドキャストだと僕の好み的には#6/7あたりが適合します。
アクションはバットセクションが良く曲がるパラボリック、
大き目のトラウトをヒットするときれいな放物線状にロッドが曲がります、
いわゆる釣り味の良いロッドということでしょうか。

スプライス部が合わせ易いように金属のストッパーが取り付けられ、
スプライス部を保護するカバーも皮を使って作られています。
このあたりの芸の細やかさは栗原さんらしいですね!


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8’6”のロッドは栗原さんにとっては強すぎるアクションだったようですが、
僕にとってはもっと強くて振り抜けるロッドをイメージしていたので、
二本目は8'の長さになりました。

棒のようなロッドです。
スウィッチキャストでTT10SPラインを12mでカットした22gのライン、
試しにオーバーヘッドでも投げてみましたが、ロッドが負ける感じはなさそう。
お寺では#8タイプ3・12m・20gのヘッドを引っ張りで使っています。
スウィッチキャスト限定ではGPS#5/6・28gラインもソコソコ投げられます。
28gのヘッドは今までシングルハンドバンブーロッドには合わせたことがなく、
現状では僕の所有するなかでは最強のシングルハンドバンブーロッドになるのかも?
アクション的に改良の余地はまだありそうですが・・・

ロッドはラインの荷重によって豹変します。
解っていることですがね~!
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こちらは最近出来上がったライトなフォーストリップロッド、
三浦さんにブランクを作っていただいたロッドです、
ガイドラップやグリップなどのコスメは三男に仕上げてもらいました。

三浦さんには昨年夏にHari Cane Splice Shooter8’6”を製作していただいています。

すでに三年以上前からフォーストリップ・四角のスプライスロッドのイメージが脳裏に焼きついていたのですが、やっと実現しました。
ブランクはすで2ヶ月以上前に出来上がっていたのですが・・・


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強めのロッドではなく#4/5の8ft2pをお願いしました。

三浦さんにとっても実験的な要素があるロッドだったと思います。
強、弱、2タイプを作って選んで欲しいとのことでしたが、
トップ、バットに互換性があるので組み合わせを変えると4通りのアクションが楽しめます、
組み合わせによって破綻する程弱くはならないので、
両方とも組み上げました。
ライトな方が#4/5、ヘビーな方が#5/6でしょうか、
まだ使い込んでいないので厳密には解りませんが?


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スプライスドジョイントは金属フェルールによってロッドを繋ぐ以前、
グリーンハートなどの木製ロッドの時代に皮紐やソーセージの皮になる豚や羊の腸?を
使って斜めにカットされたロッドの上下を巻きとめて結合させるジョイント方法です。
やはり長いロッドの持ち運びを思うと2ピースや3ピースの方が便利だからでしょうね。
金属フェルールの普及によって、スプライスドジョイントがまったく忘れ去られたかと思いきや、
シャープスのバンブーロッドのラインナップには細々と残ったようですし、
今でも、あえてスプライスドジョイントで、バンブーロッドを作る個人ビルダーも居ます。

僕がスプライスジョイントに興味を持ったのは使うロッドのフェルール周りのトラブルの発生率が高いことに起因します。
スペイキャストを始めてからのことですが、
ダブルハンドロッドや長めで高番手のバンブーロッドは国内の物に比べ、
海外の特に英国のビンテージ物は選択肢も広く値段も手頃です、
ただ使われてきて経年変化も出ているバンブーロッドですからトラブルも起こり易いわけです、
きちんとメンテナンスが施されて、レストアされたものでないと、フェルールがブランクから外れたり、
フェルールの周りで折れたり、といったトラブルがよく起こりました、
スペイキャスト、スウィッチキャストにより重い番手のラインを使い、
通常以上の負荷をロッドに掛けることが原因だろうと思います。
ロッドをやさしく振るのではなく、
常に限界を求めるようなキャストをしていましたので・・・



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スプライスドロッドの製作上の難しさはスプライス部分にあるようです、
見た目には単に接合部が斜めにカットされているだけのように見えますが、
微妙に太く、スウェルになっています。
上の写真、右端の茶色いロッドはシャープスの9ftロッド、他の2本はKurihara Rod
スプライス部分の長さや太さがまったく違います。
テーパーデザインとの関係もあると思いますが、
スプライス部分が弱すぎるとスプライス部分に異常な曲がりが出てパワーロスになります、
強すぎるとキャスティングしていて滑らかにロッドガ曲がらず、
ギクシャクした違和感を感じます。
上手く出来るとワンピースロッドのようなしなやかなキャストフィールを得られる・・・はず?
そして、バンブーロッドを手加減せずに容赦なくキャストできます。

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四角ロッドはその特性を生かして、スプライス部がストレートで短めになっています。
スプライス部の塗装が荒れて見えますがこれは蝋を擦りつけているためです、
ブランクのバーニッシュはインプレやオイルフィニッシュが向いているようです。
スプライス部分はテーピングによる塗料の剥離の心配もありますので、

最近は0リングを使ってスプライス部を留めて、
その上をテープで二重に巻き留めています。
カーボンのスペイロッドもフェルールの緩みを防ぐためにテーピングします。
フェルールが緩むと折れますからね!
2ピースは一箇所のテーピングで済みます。

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三男も刺激を受けてスプライスドジョイントにチャレンジを始めました。

Bamboo Rod Brothers のスプライスドジョイントロッドが近々登場するかも!?

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by B-R-Bros | 2014-01-08 10:08 | Fly Rod
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